口腔機能低下症の検査方法とは
2023/07/06
こんにちは。
さて、前回のおさらいです。
口腔機能低下症とは…
加齢だけでなく、疾患や障害など様々な要因によって、
口腔の機能が複合的に低下している疾患のこと でしたね
今回は口腔機能低下症を診断するにはどのような検査をするのかご紹介します。
口腔機能低下症の診断基準とは
①口腔衛生状態不良
TIC=舌苔付着度が50%以上で口腔内衛生不良となります。
舌表面を9つの区域に分割し、各区域に対して舌苔の付着程度を3段階で評価し合計スコアを算出します。
TICスコアが9点以上ならば口腔内衛生状態不良と判定されます。
②口腔乾燥
口腔乾燥は唾液量計測して判断します。
医療ガーゼを舌下部に置き、唾液をガーゼに浸み込ませます。
唾液が十分に分泌されていれば2分間で重量増加が2g以下の場合は口腔乾燥ありと判断します。
③咬合力低下
今ある歯の本数で診断します。
歯が根っこだけになってしまっている残根状態や歯の揺れが強い動揺度3といわれる状態の歯を除いた歯の本数が20本未満の場合、
咬合力低下と判断します。
④舌口唇運動低下
舌と口唇の巧緻性および運動速度を評価します。
「パ」「タ」「カ」と、それぞれの音節を5秒でできるだけ早く発音させ、その発音回数を数え、
1秒当たりの発音回数が6回未満で舌口唇運動機能低下と評価します。
⑤低舌圧
舌圧は専用の機械を使って計測をします。
舌圧プローブといわれる空気の入ったチューブのようなものを舌と上顎の間で7秒程度押しつぶし、最大舌圧の数値を測定します。
舌圧が30kPa未満を低舌圧といいます。
⑥咀嚼機能低下
咀嚼機能の評価には、グルコセンサーという専用の機械とグミを使用します。
2ℊのグミゼリーを20秒咀嚼させた後、10mlの水と混ぜ合わせ、グミと水を濾過用メッシュ内に吐き出させ、
メッシュを通過した溶液中に溶出されたグルコール濃度をグルコセンサーによって測定します。
グルコース濃度が100mg/dL未満の場合を咀嚼機能低下と評価します。
⑦嚥下機能低下
嚥下機能低下は嚥下スクリーニング検査(10項目の簡単なアンケート)で評価します。
合計点数が3点以上の場合を嚥下機能低下とします。
以上7つの検査項目のうち、3項目以上該当する場合、口腔機能低下症と診断されます。
お口の中の機能は複雑だからこそ、多方面のアプローチで予防していく必要があります。
いつまでもおいしくお食事を楽しむためにも、早めに診断し、予防していくことが大切です。
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是非、お気軽にご相談ください♪
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